理事長あいさつ

市民による市民社会の実現のために
市民による市民社会の実現のために

 ボランティア元年と言われた阪神・淡路大震災以来、日本の市民活動は着実にその歩みを進めてきました。しかし他方で、いまやボランティア団体やNPO法人に警戒感を抱く人も少なくありません。市民活動は自発性により柔軟に社会のニーズに対応できる反面、誰のための活動なのか、視野狭窄や独善に陥っていないかが厳しく問われています。また行政や企業との「連携」の名の下に、単なる「下請け」に堕落してしまう危険性もしばしば指摘されてきました。

 そこで本協会では、行政や企業による「格付け」ではなく、市民活動の側から団体のあり方や活動実態を広く開示していく努力を後押し、その取組みを社会のなかで可視化するお手伝いができればと考えています。寄付者を単なるお金の出所ではなく、目的意識を共有する参画者として迎え入れ、ともに地域の絆を創っていく市民活動を積極的に応援してまいりますので、どうか皆さまのご支援・ご助言を賜りますよう切にお願い申し上げます。

 

理事長 高橋良輔

佐賀大学文化教育学部 准教授(政治学・国際関係論)

研究の出発点が「国家と市民社会の関係構築」であったため、大学院在学中から国際協力NGOのための中間支援組織で外務省・内閣府への政策提言やNGOのアカウンタビリティの調査研究に携わる。

現在、佐賀市市民活動応援制度審査委員長、佐賀市民活動プラザソフト事業選定審査委員等兼任。